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2006年11月12日 (日)

最近読んだ本「ビア・ボーイ」

吉村喜彦「ビア・ボーイ」

主人公は、ビール会社の花形宣伝部から、地方の売れ行きワースト1支店の営業に飛ばされる。最初はくさっていたが、徐々に営業の面白さを知り、活躍していく。

作者は元々サントリーにいた人で、会社内の話は現実味がある。
でも、ストーリーそのものには現実味がない。
それは、それぞれのエピソードが細切れで、物語として自然に繋がっていないからだ。
何か長い要約文を読んでいるようで、感情移入ができない。
いっそノンフィクションだったらいいのに。

色々な苦労を経て仕事ができるようになる話かと思ったら、失態して謝りに行ったら取引先に即座に気に入られるし。
最後の最後困ったら社長が出てきて鶴の一声で解決するし。

たまに「この人出てくる意味あったの?」って人もいる。
例えばビール研究所の同期。もっと早めに出しておいて、その人となりを描いておけばいいのに。いきなり登場して、「実は彼は理想のビールを造りたいと常々思っていた」とか言われても、説得力がない。

そもそも、この主人公に共感できない。
遅刻で酒乱。社会人として許されないだろ。
でも、取引先には何故か気に入られる。
無遅刻無欠勤で頑張るより、要領のイイ奴が得するのね。

あと、装丁は時間がなかったのですか?
この青じゃ、瀬戸内の海も空もビールの爽やかさもイメージできないです。
電車の中で恥ずかしくない装丁にしてください。

いろいろ文句並べましたが、こういう、仕事で頑張る話は好きです。
まったくつまんなければ、最後まで読みません。

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