ナウシカのいる職場
うちの職場は窓を開けるためよく虫が入ってくる。
そのたびにフロア内は騒然となる。
が、ただ一人動じない女子がいる。
彼女は性格がよい上有能で、控えめなのに面白いという魅力的なキャラクターだ。
私や他の人が「ヒー」とか「キャー」とか言っている中、ちらりと虫を見て「大丈夫ですよ、カナブンですから」と冷静。
いやカナブンだからって!刺すかどうかの問題じゃないんだよ~。
今日も昼間っから、ヒラヒラと頼りなく飛ぶ虫がいた。
いつものようにギャーと言っていたら、例の彼女が立ち上がり、その虫を自分の手の中にそっととまらせた。
「これはウスバカゲロウですよ。アリ地獄って知っていますか?それが成長したものです。アリ地獄のときはアリを食べますけど、この姿になるともう水しか飲めなくて、すぐに死んでしまうんです」と語った。
彼女は「きれいですよ」と言ったあと、ウスバカゲロウを外に逃がした。
その穏やかな慈愛に満ちた言動…まるで風の谷のナウシカだよ。
なんか、ギャーギャー騒いでる自分達が「愚かで傲慢な人間代表」って気がするよ。ごめんよ虫たち。ごめんよナウシカ。でもダメなんだ。ナチュラリストにはとてもなれません。


コメント
わ~
ちょーかっけーお姐さんですねぇ
と即座に食いつく今鹿です。
でも
せっかくの茶碗蒸しに銀杏が入ってなくて
がっくり落ち込むナッキーも
もちろん素敵です
あはは
あはは
投稿 今鹿 | 2006年11月 9日 (木) 08時15分
私よりずっと若いお嬢さんなんですけど、人間できています。
できるならこのまま、社会という腐海の毒に侵されずに行ってほしいです。…汚れた大人より。
そうですね、銀杏で一喜一憂する暮らしも、平和でよいですよ。
投稿 ナキウサギ | 2006年11月12日 (日) 02時53分