こんな夢を見た。
母の実家の新潟に来ている。
実際とは違い、港町の駅近くで、商店を兼ねた民家が連なっている。どれも木造の古い作りだ。
母の実家にも魚屋のようなショーケースがあり、食堂をやっているのか、安手のベニヤ合板のテーブルと、丸い座面に赤や緑のビニールが張ってある、背もたれのない椅子が店内にある。
私は店のショーケースの前の発泡スチロールの中身をのぞきこんでいたが、店の中の人に気がついた。
大槻ケンヂだった。
(多分、昨夜ネットで彼の名をみかけたからだろう)
彼も実際とは違う風貌をしていた。
気分が悪いのか顔が真っ白で目が小さく、顔はふっくらしていた。髪は短かった気がする。帽子をかぶっていたかもしれない。
私は彼に近づいて、「失礼ですが、大槻ケンヂさんですか?」と声をかけた。
彼は力なくうなづく。
「私、あなたのファンの本なんです…いや違う、あなたの本のファンで…」。
彼は、はぁという目でぼんやりこっちを見ていた。
私が「今、お話しても大丈夫ですか?」と聞くと、首を横に振る。
「あっ、お疲れですか?」と言うとまたうなづくので、「では、また今度機会がありましたらお話させてください」と言って彼から離れた。
(確かに…一度話してみたい人ではあるのですが…。)


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