パッチギ!@あーすフェスタ
「あーすフェスタかながわ」という催しに行って来た。
「みんなで育てる多文化共生」がテーマで、ステージ・屋台村・料理教室などを通して世界各地の人が自国の紹介をする。
雑貨のお店なども興味があったが、今日の目的は映画。
なんとなく見そびれていた「パッチギ!」の上映があるのだ。
期待通り面白かった。
暴力シーンが多いのがちょっと嫌だけど。
在日朝鮮人と日本人の高校生との交流を描いていて、歴史や差別の問題もからんでいるが、基本は青春映画だ。
・酒屋の息子の坂崎さんが、スウェーデンやらアメリカやら漂白して帰るたびにかぶれてくる。こういう人いかにもいそうだ。
・京都の町の川がイムジン河になぞらえられていて、主人公の男女を隔てていたり、日本の不良生徒と朝鮮の不良生徒を対峙させたりして、効果的だった。
・友達になった在日朝鮮人の葬儀で、「何も知らないくせに」と康介を責める老人。見ている自分も謝りたくなった。
・上役を殴っても康介の「イムジン河」をラジオで流したプロデューサーも何か訳ありのようで、彼の物語も知りたいと思った。
・学生運動?に加わっていく友達、元共産党で最後には風俗の呼び込みになる生真面目な先生など、登場人物それぞれに、表立っては見えない物語がある。
・アンソンの子供を身ごもったモモコがバスの中で陣痛で苦しんでいる横を、決闘に向かうアンソンたちの車が追い越していくのが、破滅と誕生を対比しているようだった。
・アンソンとモモコ、二人のの子供が電車に乗っている場面は、「これから色々あるんだろうなぁ…」と思わせる。
映画の後は、井筒監督とパネリストのトークがあった。
井筒監督、けっこう話すと止まらない。
「民族共生のためにどうすればいいのか?」に「セックスすればいいんですよ」と答えるので、一瞬、「タモリ倶楽部じゃないっすよ!」と思ってしまった。「みんな仲良くすればいいんです」と言っていた。映画でもアンソンとモモコの子供が生まれたことが、一筋の希望を表している。
パネリストの一人はベトナム出身の女性で、彼女は親の代で?ベトナムから亡命して来たため、国籍がない。
小学校からずっと日本の学校に通って看護士の資格も持っている。だが、看護士の募集をしている病院に応募の電話をし、名前と連絡先を言う段になって名前を告げると、電話は保留され、その後「募集はたった今打ち切られました」と言われたという。
もう一人はインドネシアの女性で、インドネシアはオランダとイギリスに長年植民地化されていた。でも日本に植民地化された二年は辛かった。なぜなら、自国の文化を取り上げられたから。という。
もう一人は、在日韓国人三世の男性だ。
日本の映画はあまり見ない。寅さんなんて、当然在日の人間が大勢登場しそうな場面でも在日が一人も出てこない。と言っていた。
ちなみに在日だからといって全員が韓国人学校や朝鮮人学校へ通っているわけではなく、むしろそちらが少数派だそうだ。だから、今度はそういう話も映画で取り上げてほしいとのこと。
学校の歴史って、大体近世で時間切れになるから、せめて常識程度までは自分で勉強しなければ…。でも知らないことがあまりにも多すぎて、なにから手をつけていいかわからないよ。
井筒監督はパッチギの続編のことも少し話していた。今年封切り予定だそうだ。
会場には、様々な年代の人が来ていた。私の横を歩いていた高校生か大学生ぐらいの女の子が「面白かった!来てよかった」と言っていた。
ちなみに私は明日もいくつもり。

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